Diary — July 2022

misora100
Jul 13, 2022

GitHub Pagesで毎日更新している日記のまとめです。

2022/7/1 連日の暑さ。「やかんの麦茶」(コカ・コーラ)や「健康ミネラルむぎ茶」(伊藤園。笑福亭鶴瓶氏のやつ)をガブ飲みしているわけだが、麦茶を飲みすぎると私はどうしてだか胃が不調になる。緑茶だと大丈夫なのだがこちらはカフェインが問題。『文体の舵を取れ』合評会第2期第2回。

2022/7/2 大きな書店に行っていろいろと買い込む。『小説トリッパー』2022年夏季号(朝日新聞出版)より、小川哲「君のクイズ」、櫻木みわ「カサンドラのティータイム」読了。

2022/7/3 暑くて死んでいました。『現代思想』2022年7月号〈特集 「加害者」を考える 臨床・司法・倫理〉(青土社)に目を通す。いまの日本でエアポケットとなっていたトピックであり、もっとも必要とされていた特集といっても過言ではないと思う。mizuirono_inu『TOKYO VIRUS LOVE STORY』(Virgin Babylon Records、2022年)を聴いて衝撃を受けた。(2022/7/15追記:結局「君の嘘と未来へ」をヘビロテしている。しかし前作『Natural Beauty Skin Care』(guns N’ girls Records、2016年)はかなりミソジニーがきつい。)

2022/7/4 昼に参議院選挙の期日前投票。選挙区は日本共産党の候補者、比例代表は要友紀子氏(立憲民主党)に投票した。フィリップ・K・ディック、小尾芙佐(訳)『偶然世界』電子書籍版、早川書房〈ハヤカワ文庫SF〉、2016年(初版1977年、原著1955年)読了。という感じでだいたい年代順に読んでいくつもりだ。それから、相沢沙呼『invert:城塚翡翠倒叙集』講談社、2021年読了。

2022/7/5 また発熱。えー……?? 『とある幸せな家族の話』キャラクターメイキング通話第4回、発言がしどろもどろになってしまう。

2022/7/6 今日も微熱。なんなんじゃー。6月から続いている体調不良(というか頭が働かない。認知能力がきわめて落ちている。本だって無理矢理読んだつもりになっているのだ)は業務にも差し支えており、今日にはひとつの破綻といってもよい状態に至った。

2022/7/7 仕事……後は、なんか寝てました。

2022/7/8 毎日昼にレイシズムツイートを10個通報するという日課があり、具体的にはTweetDeckに検索ワード「朝鮮人」のコラムを常駐させ、捕捉して通報しているのだが、そこに不穏なツイートが流れてきたことで安倍晋三元首相銃撃事件を知った。「犯人は○○人」的なツイートを一定数通報して、あとはTwitterは切ってNHKのニュース同時提供配信を流し続ける。17時46分に死亡の速報が打たれた。今後何十年にもわたって日本の民主主義に負の影響をもたらす事件になるのだろう。

2022/7/9 また書店に行って本をたくさん買い込む。自制できなかった……。大事なのは、生活がうまくいかないときに気晴らしで消費するのをやめることなのだが。体調がうっすら悪いのと、あと月初から軽い腰痛に悩まされている。しかし、このままぐずぐずしててもなので明日はトレーニングジムに行く。何だったらしても大丈夫なのかトレーナーの方に聞こうと思う。

2022/7/10 安倍元首相暗殺の容疑者に、旧・統一教会をめぐる動機があったことが確定していた。宗教右派は国や宗教を超えて家父長制的家族観・反共産主義といった点で親和性があり、旧・統一教会のようなカルトも含めて自民党と関わりがあるのだが、どうもあまり広くは知られていなかった様子でTwitterでは激烈な反応が起きている。草の根レベルの右派が持ちがちなレイシズムとは裏腹に、極右イデオロギーをもつ政治団体のレベルでは日韓で親和性があるわけだ。そうした事実が広く知れ渡ったことが再び草の根レベルへと還元され、新たな「朝鮮人陰謀論」となって、日課のレイシズムツイート通報のために見ている検索コラムを地獄の様相にしている。なんと言ったらいいのかわからない。

あと、2年半ぶりにトレーニングジムに行った。体調も腰痛も、身体を動かしたことで改善した気がするぜ。運動不足だったからね。『文學界』2022年8月号(文藝春秋)に目を通す。とはいえあまり頭に入らず、目を通しただけである(いちいち書かないが)。

2022/7/11 体調不良による3回もの延期を経て、ようやく健康診断を受けることができた←本末転倒では? 最近基調をなす体調不良、例のlong COVIDってやつなのかもしれん(それも困るけど。私にとっちゃ大事な大事な私の知性が……)と思っていたがもっと悪いものかもだし、そうなら早く知っておきたい。

選挙結果は、立憲民主党は党勢ぜんぜん感じないしな~と思っていたので驚かなかった。早くから対決路線をとったり野党共闘の候補者調整したりだったらもう少しは戦えたのかもしれないが、言ってもほんの数議席であり、大勢は変わらなかったと思う。左派票じたいが減っているのである。要友紀子氏は残念だったのだがまたトライしていただけると嬉しいと思っています。それにしても選挙権を得て以来、一度も投票した候補者が当選したことがない。一回くらい勝ってみたいものだ……。

2022/7/12 大場ななさんお誕生日おめでとうございます。療養している。

2022/7/13 しばらく休暇を取って療養することに。なんと37度台後半が出ている。これは先日のCOVID-19感染時にも経験しなかったことだ。自治体基準でもガチ発熱で、行動を制限せざるを得ない。近隣の発熱外来はもちろんパンクしている。面倒なことになったわね。こうも医療にアクセスできないとなると、少なくとも利己的な次元では、会社の健康診断が受けられてよかったな~ということになる。

2022/7/14 やっぱり37度台後半。朝、発熱外来を狙ってみたがもちろん瞬殺であった。まあ、38度39度ある人に受診枠が回ったほうが望ましいのだ。多少の倦怠感があるくらいで、別につらさを感じないのが救い。COVID-19出口戦略にかんする、岩永直子氏による西浦博氏インタビューを読んだ。かなり厳しい見通しが書いてあるように思える。

ACM Transactions on Graphics. Vol. 41, №3. Association for Computing Machinery, 2022のオープンアクセスの論文を眺めていた。この雑誌に出てくるSIGGRAPHの採択論文がドカドカ摂取できるようになることが〈大きな本2〉のために絶対に必要である。最低限まともに読解できるようになるまでの学習ロードマップを作りたい。さらに先日我慢できなくて買ってしまった本(の一部)はC. M. ビショップ、元田浩ほか(訳)『パターン認識と機械学習:ベイズ理論による統計的予測』上/下、丸善出版、2012年(原著2006年)と、Trevor Hastieほか、杉山将ほか(訳)『統計的学習の基礎:データマイニング・推論・予測』共立出版、2014年(原著第2版2009年)といった機械学習分野のもっとも定評ある本である。これに加えて、岡谷貴之『深層学習』改訂第2版、講談社、2022年も購入。さらにこれは〈大きな本2〉のためだがEugene Hecht、尾崎義治/朝倉利光(訳)『ヘクト光学 I:基礎と幾何光学』原著5版、丸善出版、2018年も買った。本棚の肥やしになりませんように。計画立ててやらなければまともに勉強しきれないに決まっている。10年かかってすらも。

2022/7/15 青井タイル(原作)、ツナミノユウ(漫画)『女甲冑騎士さんとぼく』集英社〈となりのヤングジャンプ〉、2022年。商業化おめでとうございます!!!!!!!!!! 感無量でございます。へっへっへ私ゃ、同人誌から読んでたんでね、へっへっへ……。さらなる展開を希望。体調は悪いです。だいたい死んでおり起きられず。発熱につきメンタルクリニックの予約をキャンセル。私の社会生活の生命線となっている睡眠導入剤(これがないと私は今でも一切入眠できない)はあと何日かは持ちそうだが、それまでに回復するのだろうか……。ってまあ、あんまりこの日記ではメンタル面とか成育環境がどうとか出さないようにします。先日の人生振り返り、みたいなのはあくまでも特別。こんなの10年に1回くらいでいいんだよ。『文体の舵を取れ』合評会第2期第3回。推敲についてたいへん嬉しいコメントをいただく。ありがとうございました! しかし私は構文レベルでの誤読を何度もしてしまい、けっこうヤバい状態だなと思いました。

2022/7/16 ようやく平熱になったが、疲労感が強い。基本的に暗くして横になって目を閉じてる感じです。短時間でも画面を見るのがつらい。それでもちびちび進めていた日本文藝家協会(編)『時代小説 ザ・ベスト2022』集英社〈集英社文庫〉、2022年をようやく読了。

2022/7/17 平熱2日目。午後にかけてだんだん元気になり、倦怠感もとれてきた。6月以降でもっとも元気な(倦怠感の重しがないという意味で)日かも。明日も平熱なら通院とか、いろいろ再開できる。

2022/7/18 平熱3日目。今日は少し起きて動けそうだったので、やりかけで止まっていた「声の住むところ」の英語訳を完成させてAO3に投稿した。これで脱・「まだ何もないです……。」となる。アカウント作った甲斐がありましたね。DeepLの出力を下訳とし、半分くらい書き直す感じだ。AO3にはKudos(称賛)という「いいね」みたいな評価システムがあるのだが、まだ1つも付いていない……。(追記:5つ付きました。他の作品と比べると如実に不人気気味だけど。そんなんで折れるかいへっへっへ。)英語ももしかしてめちゃくちゃなのかもしれない。これは挫折なのかもしれないが、それでも第一歩だ。

2022/7/19 平熱4日目。しかし体調は回復せず、療養は続けることに。病院を受診できぬまま有給休暇が減っていくことに不安を覚えます。内科を受診できない限り、メンタルクリニックはあと6日受診できないとのこと……誤算。

2022/7/20 メンタルクリニックのすでに定期的に処方されている薬については、どうにか(私の体調がどうあれ)出してもらう算段がついた。これにより目先の社会生活の崩壊は避けられる。関係者各位に感謝(ということで、メンタルクリニックの処方薬の話も今日で終わりにします)。しかし本日またしても、夜から発熱……。これで本格的な診察への道は、一からまたカウントし直し。この体調不良の出口は、いったいどこにあるのだろう。自分の身に何が起きているのかすらまだわからないのだ。それ自体がつらい咳の症状は市販薬で押さえているが、その判断だって正しいかわからないわけだ。かりに休職が必要なのだとしてもまずは診断である。この詰み状態。

2022/7/21 今日も発熱していたため、10日後のプロセカオンリー「Protean Sound3」(TRCオンリーライブ2022 Jul.31内)は残念ながら欠席で確定。リアルイベント参加ならず、か。平方イコルスン『スペシャル』vol.04、リイド社〈torch comics〉、2022年は最終巻。なんという本編最終2コマ。ていうか、これまで発熱のことばかり書いてきたが、もっとも悩まされているのはひどい咳である。嘔吐するほどの咳き込みが続いている……。私は長年の気管支喘息&咳喘息持ちでもある。

2022/7/22 幸運にも呼吸器内科が受診でき、COVID-19ではないとのお墨付きをいただいた! これで諸々行動が起こせる。気管支喘息ですって。吸入薬などを出してもらった。自分でカプセルを装填し、ボタンを押して破壊。夢があるね。これで少なくとも咳の症状には対処できそうだ。英語圏のプロセカファンダムでkanamafuのまふゆがtoxicでmanipulativeであるか否かの論争が起きていた。toxicでmanipulativeだと思いますけど……。そういう不健全な関係からいかに脱却していくかという、ニーゴは物語だと思います。それにしても、そういうことがファン同士で真剣な議論のトピックになるって素敵だと思いました。

2022/7/23 メンタルクリニック受診後、静養していました。劇場版ピングドラムの後編を見に行っても別によかったのだろうが、少し遠い上映館まで足を運ぶことがまったくできそうにない。シンプルに体力低下を感じます。

2022/7/24 ようやく十分な睡眠を取ることができた、と思ったら15時間も眠ってしまった。引き続き静養。薬が奏効したのか咳が出なくなった。やったね! だが37度台後半の発熱、カロナールで対処。今私の部屋にはいろんなときに処方された、一生分のカロナールがあるといっても過言ではない(過言です)。涼しい時間帯に歩いて体力回復に努めたい。大森望(編)『ベストSF2022』(竹書房〈竹書房文庫〉、近刊)の収録内容が発表されていた。「無断と土」収録が嬉しい。

2022/7/25 また37度台後半の発熱。ここ数日、食事をするだけでも疲労困憊。外出も今日は近くのコンビニが限界。なんじゃそりゃ。でも少しずつ元の生活に戻していかないとね。明日から勤務再開します。あと、咳が止まったからTRPGの再開も視野に入ってきたかな~。ピングドラムは……いつか見に行けるかな。

2022/7/26 今日は熱が出なかったので『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』(監督:幾原邦彦、アニメーション制作:ラパントラック、2022年)行ってきました。歩けんわけで、行き帰りタクシーを駆使。上映中座ってるのきつかった……。チケット代と交通費、しめて約7000円。何やってるんだろう私。でも見に行けなかったら後悔してただろうから、良かった。

2022/7/27 なんか行けるかも? と思ったのでブログ記事を起草してみました。熱は出ている。

2022/7/28 ブログ記事のドラフトができたので限定公開設定で投げてみました。

2022/7/29 夢のなかに文章が出てきたとき、いわゆる明晰夢の状態になっていて落ち着いて読もうとすることができたとしても、その文章はトータルでは意味を成しておらずがっかりすることがほとんどだ。しかし局所的には意味があることもある。今朝もそのような夢を見て、意味のある部分を目で追っていったところ「いいきかせ、いいきかせ、いいきかせ……」次いで「せかい、せかい、せかい……」次いで「いい、いい、いい……」となり、最後の「い」のところには「い」で終わる言葉がたくさん凝集していた。気持ち悪い。

2022/7/30 TRPGシナリオ『とある幸せな家族の話』セッションにPLとして参加。ありがとうございました! 私が状況を勘違いして暴走した局面もありましたが楽しかった!←これも読解力の減退の印かも。

2022/7/31 昨日のTRPGセッションの疲れで、起きて寝ただけ。字源説が話題。私、漢和辞典に載ってる字源説って「(『説文解字』などの権威ある辞典に主にしたがって)伝統的にそう言われてきた」以上のものとは受け取っていなかった。実証的な字源研究っていうか漢字学がどのような方法で行われているのかまったく知らない。ましてやどういう水準になっているのかなど……。のでとりあえず、裘錫圭、荻野友範/稲畑耕一郎/崎川隆(訳)『中国漢字学講義』(東方書店〈東方学術翻訳叢書〉、2022年(原著2013年))を購入。

--

--

misora100

Full-time yuri aficionado & language enthusiast(でありたい). 1992, he/him. JP/EN. https://misora100.github.io/